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思春期外来

思春期外来とは

10代の「からだ」と「こころ」の不安に寄り添う

思春期外来は、思春期から青年期にかけての心身の変化や悩みに対応する医療の場です。

月経やホルモンの変化、身体の変化性に関する不安、悩みまで——思春期には多くの「話しにくい」「誰に聞いたらいいかわからない」問題が生じます。思春期外来は、そうしたデリケートな悩みに医師が真摯に向き合い、安心できる環境の中で一緒に解決の糸口を探していく外来です。

「病気ではないかもしれないけれど、不安がある」「親に言いづらいことがある」——そんな気持ちに、医療の立場から丁寧に寄り添います。

婦人科・心理・性教育の視点を含めたサポート体制で、心身の両面からケアを行う点が大きな特徴です。

思春期によくある症状と背景にある病気

次のような症状がある場合は、何らかの疾患が隠れている可能性もあります。

  • 月経が来ない・不規則・極端に短い/長い
  • 月経(生理)のたびに寝込んでしまうほどの痛み
  • 情緒不安定、自己否定感、感情の起伏が激しい
  • 極端な食事制限や過食、体重変動
  • 自分のからだや性別に違和感がある

これらの背景には、

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • PMS/PMDD(月経前不快気分障害)
  • 視床下部性無月経(ストレスや体重変動による)
  • 摂食障害(拒食症・過食症)
  • 性別不合(GI)

などが関与していることがあります。 正確な診断と早めの対応が、心身の回復や将来の健康に大きく関わります。

初めての婦人科でも安心してご相談ください

「婦人科=内診」というイメージを持たれる方も多いですが、当院の思春期外来ではいきなり内診は行いません。

「相談だけ」「話を聞いてほしい」というだけでも構いません。緊張せず、まずは一歩を踏み出してみてください。

保護者の方へ

思春期の娘さんが抱える悩みは、親にも相談しにくいことが増えていきます。

「体調の不調が続いている」「学校に行きづらそう」「明るさがなくなった」など、些細な変化も医療の助けで支えられることがあります。

本人が自分で受診したいと言い出した場合はもちろん、保護者の方からの相談・付き添いも歓迎しています。

よくあるご質問(FAQ)

一人でも受診できますか?

はい。本人が自分の体の不調を自分の言葉で伝えていただけるなら、保護者の同伴は必須ではありません。ただし、治療を必要とする場合、保護者の方にもぜひお子様の体の不調を理解していただきたいので、ぜひご一緒にいらして下さい。

親に知られずに相談できますか?

原則として、本人の同意がない限り内容を伝えることはありません。

ピル(OC/LEP)は10代でも使えますか?

医師が必要と判断した場合は使うことが可能です。ピル(OC/LEP)ではなく、10代の月経痛やPMSの改善のために安全に使うことができる薬もあります。ぜひ医師にご相談下さい。

内診は必ず必要ですか?

必ず必要ではありません。本人の許可なく内診をすることは絶対にありません。必要がある場合も、事前に丁寧に説明・同意の上で行います。

月経(生理)が来ないまま数ヶ月経っているのですが?

ホルモンや体重、ストレスなどさまざまな原因が考えられます。受診をおすすめします。

性の悩みでも相談できますか?

自分の性に違和感を感じる、性被害にあっている、性のことで不安がある・・・どんなことでもぜひご相談下さい。

費用はどれくらいかかりますか?

思春期外来の相談は保険適用となることがほとんどです。保険適用の場合、初診料は数千円程度です。(マイナ保険証もしくは健康保険証、もしくは資格確認書をご持参下さい)

相談だけでも大丈夫ですか?

もちろんです。話すこと自体が大切なステップです。

他の病院に紹介されることもありますか?

必要に応じて、専門機関と連携いたします。

継続して通う必要がありますか?

症状や希望に応じて、無理のない範囲でフォローします。